かまさのアレコレ

地方医学生の日常や意見について綴っていきます。のんびり更新

ちまたで噂のオプジーボ

先日、京都大学本庶教授がノーベル医学生理学賞を授与されると発表されました👨‍⚕️おめでとうございます🎉

 

そういえばiPS細胞作成者山中教授も京都大学で研究されてましたね〜

京都大学は医学研究が盛んなのかもしれないですね

 

 

 

ついこの間オプジーボについて講義で扱ったばかなので、私にとってはとてもタイムリーな話題でした

 

 

 

オプジーボについてご存知ない方も多いと思うので簡単に説明してみたいと思います

 

 

体にはがん化した細胞をやっつけてくれる細胞(CD8陽性T細胞)がいます

このT細胞のおかげでがん化した細胞が破壊され、がん細胞が異常に増えるのを阻止されています

 

しかしこのT細胞、疲れてくるとサボり始めるんです!!!😈😈

 

そのサボりマーカーが今回本庶教授が発見された"PD-1"です

 

 

今注目を浴びているオプジーボという薬💊はこのPD-1をへし折る薬です(実際にPD-1をへし折ってるわけではないです)

 

 

サボりマーカーがなくなったT細胞は再び働き始めて異常細胞を破壊してくれるというわけです

 

オプジーボは自分の免疫機能を活性化させてがんをやっつけるため他の抗がん剤と比べて副作用が軽いのですが、どのがんにも使えるわけではなく、また効果があるひとは2〜3割とも言われています

(適用には制限があるので、詳しくは医療機関に相談してください)

 

 

 

ということで、簡単にまとめるとオプジーボは「体のがん殺戮部隊を元気にする薬」ということです